June 06, 2016

the AT's Dance '16


FUKE8


「大切なコトの8割は酒場で決まる」とはこちとらお馴染みのスローガンだ。

遥か昔、ブラック珈琲は敵だった。

「こんなモン飲めるか」と思っていた。

そこそこ昔、アルコールは敵だった。

「酒は要らん」、こう息巻くコトこそがクールの最先端だと思っていた。

革ジャンを着ず、酒、煙草を除外し、ステップを踏むコトこそがヒップだと思っていた。

横須賀で20年暮らした男が長野に行くという。

「次は長野で会おう!」とこちとらが叫ぶ。

もはや場所など何処でもいい、

精通している限りは。

長野には行ったコトがない。

いや、さぞかし昔の2月の修学旅行、オレは確かに長野に居た。

バスに備え付けられたカラオケマシンで浜田省吾の「もう一つの土曜日」を熱唱した。

周りはワケが分からずにいたが野球部の輩が云った一言が嬉しかった、

「受け取るわ、その指輪」。


それよりも残っている思い出はスキー講師がオレ達の滑れなさ具合に呆れていたコトと、

ヤケに冷えたお腹を抱えてケチなトイレットに駆け込みながら叫んでいたコトだ、

「こんなところ、金輪際来るか!」。

それがいまや左手に煙草、右手にハイボールなどを携えながらこちとらが叫ぶ、

「次は長野で会おう!」。

人はどうやら変わるらしい。

なりたくない人間にはなりたくない。

頼ってばかりで、自らでは何も出来ない人間にはなりたくない。

怒鳴り散らされて、怒鳴り返すだけのショウモナさ満点の喧嘩などしたくもない。

気付けばこの何年かだけでも何人もの人間が去って行った。

そして同時に何人もの人間と巧く付き合える様になった。

楽しいコトだけ考えていたい。

とにかく、9月にはエルヴィスコステロがやって来る。

いつかただで酒を呑ませてくれたアイツにチケットを贈りたい。

受け取ってばかりで、何も返せない人間にはなりたくない。

すなわち、ツマラナイ大人にはなりたくない。

先日のトミーブギー、ブラックミウラストーンとのライヴは歓喜だった。

いい写真をありがとう。

何一つ、わだかまりない関係ってのが理想だ。



 

drecom_eroom5session at 09:33│Comments(0)TrackBack(0)散文 

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