November 05, 2016
the AT's Hot '16
オレは今、歯医者で打たれた何本かの麻酔の味とシビレに朦朧としながら、この状態でビールを呑むってのは一体どんな気分だろうなどと思考しているところ。
BGMならボブディラン、ノーベル文学賞受賞に関し、昨夜、首謀者が云った言葉が印象的だ、
「ケルアック、ギンズバーグ、ウディガスリー、それら偉人達と共に受賞したという認識をディランは持っているんじゃないかな」。
まず根本的にそんなモン受賞しようがしなかろうが、偉人なんて腐るほど存在すると思っている。
それは大概、日の目を見てない人間だったりする。
ミンガリングマイクに何の賞も与えられてないっていうのは一体どういうワケなんだ?
その一例だけで承知の通り、賞なんてさほど重要じゃない。
バット、その文学界の偉人達が名のある賞に一発カマしてやった、クールとはこのコトをいう筈だ。
北海道に行ってきた。何度目かはもう忘れた。
10月のクセに雪も舞い散る寒さの中、心の温もりだけは絶やさないってな偉人達が其処にも腐るほど居る。
何処かに向かう時、いつだって不安はつきまとう。
旅はギャンブルだと思っている。
プラスになるのか、挑めるのか、演れるのか、勝てるのか、生きて帰れるのか。
そしてオレは今回も戻ってきた。毎回毎回繰り返し、今回も戻ってくるコトが出来た。
まずシンプルに考えて、北海道に仲間が居て、沖縄に仲間が居る、コレってとんでもなく美しいコトだと思う。
きっとインドにもジャマイカにも仲間は居るでなんて思ったら血沸き肉も躍り出す。
室蘭の夜、オレが札幌で初めて演った時に見てくれていたという男が突然やって来た。
あれからずっと聴いていると、あの歌詞の意味を教えてほしいと、普段は何を呑んでいるんですかと、隣に座って色々と尋ねてくれた。嬉しかったな。
オレは云ったね、よーまた室蘭で会おうぜ、死ぬのは無しだ。
札幌で大阪の「西成の神様」と再会し、昨夜は東京で岐阜からやって来たゴトウケンジと再会した。
気分がいい、場所なんてさほど重要じゃなくしてやればいい。
近頃、またアタマによく浮かんでくる身体に染み込んで止まない言葉がある、
「見えない努力が好きなんだ」、 三代目魚武濱田成夫キャプテンの言葉だ。
いつかまた再会して、アンタがいかに偉大な男であるのかを目を見て伝えたい。
感謝は現場で、目を見て伝えたい。
オレは今、もうビールを呑んでもいいだろうと冷蔵庫に向かおうとしているところ。