July 29, 2019
SWEET AND DANDY '19
2019の7月も佳境に差し迫る今日この頃、気象庁は梅雨明け発表を勿体振り、オレはといえば定位置に座りジャマイカンミュージックとそれにまつわるレヴェルミュージックに身を捩らせている。
暫く触れてもなかった、「Jamaica」と書き殴った仕切り版の枠内に収められているレコードを掘り起こしてはその素晴らしさに改めて感嘆している、その精神に。
去年の今頃は、兵庫県豊岡市竹野町で行われたレコーディング合宿への準備で身を捩らせていた。基本的には「ギター一本だけで一枚作る」という自らの目論みに従い、「ライトアップ・ザ・ポリシーズ」は果敢に完成へと漕ぎ着けた。一喜一憂の忘れ難い日々だった。小林琢也の優しさとオレの執念みたいなものが記録されたアルバムだと思っている。
オレはスペシャルズのやり方を見て、コレを一人で表現してやろうと思い、弾き語りの道へ入った。メンバーに頼らず、まずは一人で何が出来るのかを試してみたかった。
25歳直前の12月、バンド仲間に誘われて初めてまともにアコースティックギター一本だけでステージに立った時の一曲目は無論、スペシャルズ(原曲はダンディリヴィングストン)の日本語版だった。
あの瞬間から今に至り、知らん間にアコースティックギターには穴が空いた。死ぬ奴は死に、辞める奴は辞め、誰が決めたかも分からん様な「社会のルール」とかってカテゴリーに当て嵌められて消えてしまった。そしてオレは、まだまだこのまま行きたいと思っている。
ビートジェネレーション、岡林信康、ヒッピー、ボブマーリー、スペシャルズ、パンク、共通点は全て「レヴェルミュージック」、そしてどうやら「政治」へと辿り着くってな仕組みだ。
「ゴタクをゴジャゴジャ、コレはコレでこう?右側の勝利者としてだって?洒落臭いお前、幸福の扉のノックはオレがし続けるぜ」
右とか左とかそんな左右の話はどうだっていい、オレは前か後ろかの話だけがしたい。
もう二度とこのままでは唄わないであろう初めて弾き語った時の「Rudy,a message to you」の詩が見つかった。今読めば詰めは甘いが、伝えたい気持ちは何も変わらない。
前だけ見据えて次のやり方を模索したい。ポイ捨てと自由は結び付かない。
drecom_eroom5session at 07:19│Comments(0)│
│散文