February 11, 2020
the long winter vol.1
近頃は無の季節だ。何をやっても満足とは程遠い。
イカしたコップを手に入れても次の瞬間にはこう思っている、「ソレがどうした」、
ニクい映画を観たとて「オレはなんだ?」、曲を書こうにも「一体どうやって?」、
何時だって笑える為には笑えない期間ってのが必要だ。
ほとんどパジャマ姿のままで、朝も夜もなく日々が過ぎていく。外はいつも暗いままだ。
どうやら肩が凝っている。無意味な力が入り、まるで誰かが後ろに乗りかかっているかの様だ。
そう感じ、オレが今まずやるべきコトは風呂釜をピカピカに磨き上げ、何も考えず凝り固まった肩と頭を労る為に湯舟へダイヴするコトだと踏み、文字通りピカピカに磨き上げた。風呂があるなんて奇跡だ。
そしてお湯をふんだんに使い、のぼせかけた今はこう思っている、「もう風呂に入った様なモンだ」。
肩は凝ったままだ。湯舟にダイヴするのは明日へ持ち越しだ。
さて、持ち越した後、満を持して二日連続で湯舟にダイヴした。入浴剤だって手に入れた。「ロマンティックジャスミンの香り」、小粋なネーミング頼りだ。
感想はこうだ、「で、オレはどうだ?」。肩と頭は凝ったままだ。
先日、2020に入ってから初めて外でお酒を呑んだ。それは愉快且つ痛快なトークで終始笑いと再会で溢れていた。しかし次の日にはこう感じていた、「ソレがどうした」。
危険だ、何をやっても満足とは程遠い季節。
空き物件を見つけては、「此処で昔ながらの弁当屋をやったら絶対に流行るで」などと勝手にそんなコトばかりを考えている。そんな時、店の名は断固「NAKED LUNCH」でキマりだろう。
しかし、残念ながらオレの夢は弁当屋になるコトじゃない。
季節を越せるかはお前次第だ。
drecom_eroom5session at 05:32│Comments(0)│
│散文