March 04, 2020

登場人物全員気狂い '20


「オレって本当は間抜けだったのか?この不幸は全て自分で招いているのか?ありうる話だ。実はオレってオツムの足りない、生きているだけでも御の字な奴って事も充分にありうる 
(ヘンリーチナスキー)


電車降りる前に我先にと乗り込んでくるゴミ、改札の出入口で大荷物を抱えて立ち止まっているカス、下を向いて歩く逆スマート野郎、自らの不注意で忘れ物をしたクセに店員に八つ当たりする腑抜け、そして驚いた事にとりあえず謝ってみる店員。

面白くないヤツほどデカい声で喋る。不思議な事に誇らし気なツラを晒しながら。

阿呆にヤラれる前に逃げろ。しかし逃げども逃げども大量に溢れ、目に余る光景。怒りよりも恐怖、嘆きよりも悲哀、登場人物全員気狂い、IQなら2.8ってところ。

何事にも目を瞑り、何も感じない振りをする人間を「大人」と呼ぶなら、オレは永遠のポッピンボーイのまま死に至りたい。

もう10年ほど前、今村竜也氏がオレに云った言葉を今も鮮明に憶えている、

「そんなガリヒョロじゃイチャモンつけてもヤラれちゃうよ」

オールオーケー、オレは殴り合いも水掛け論もしない、宇宙人と闘うよりタチが悪そうだから。

さて、昨今の情勢から、コロナビールの売り上げが落ち込んでいるらしい。オーマーシー、もう許して下さい。

デマ騒動でトイレットペーパーは売り切れ、ライヴは軒並み中止、そして東京マラソンには7万人の観衆。

主催者がヌカす、「集まっちゃいました」。ハニーベイビー、IQなら2.8ってところ。

この世はペテンとイカサマ、洗脳された右向け右の精神、ソレを恥ずかしい事だとは思わないどころか、正しい事だと信じて疑わない図太ささえも持ち合わせているらしい。

コレがラジオ番組ならオレは直ちに一曲お届けするだろう、ヒートウェイヴで「トーキョーシティーダイアリー」。

「気を付けます、受け止めます
マニュアル通りに街を歩き、とにかく何とか生き延びます」

この詩を真正面から捉えるか皮肉と受け取るかはそれぞれの感性だ。

よく居るだろう、「自分らしくあれ!」ってな類いの作られたヒットシンガーの曲を額面通りに受け取って、デリカシーの欠片も無い行為を繰り返しながらも「これがボクだ!」とかホザきたがる輩が。

帰れよ、くれぐれもそのヒットシンガーにも迷惑を掛けん様に静かに。

オレはインターネットなどには引っ掛からないヒップなナンバーを沢山知っている。右向け右な連中には誇らし気なツラを晒してやろう。

しかし奴等の返答は残念ながら火を見るよりも明らかだ、「で?」。プリーズシュガー、仲間なんて無理してまで増やすものじゃない、気付けばそこにあるものだ。絶対に忘れるな。

思いのままに書き殴りながらオレは今もモダンソファに腰掛けて、ニュースを読んだりしている。嫌気が差しては本を読み、本を読んだら頭が動いて止まらなくなる。

体重計に乗ったら+2kgの表示が出た。頭以外、ほとんど動かしてないからだ。

ナニモノでもないオレが品のない言葉を並べながら、同時に脳内では冒頭の言葉を繰り返している、

「オレって本当は間抜けだったのか?この不幸は全て自分で招いているのか?ありうる話だ。実はオレってオツムの足りない、生きているだけでも御の字な奴って事も充分にありうる

電気ストーブがあるなんて奇跡だぜ。IQなら辛うじて8.93はほしいところ。

 


drecom_eroom5session at 06:35│Comments(0)散文 

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