拝啓
June 10, 2011
拝啓・ウディのロック ’11
真夜中、ウディアレン「人生万歳!」観賞、
見終えた後は両手が酷く痺れやがる、その太刀打ち出来ないニヒル具合に。
「ウィット」と辞書で引けばウディアレンのチャーミング面を出す様にしてくれ、文明の利器を駆使して。
日本版に際し、やっこさんインタビューに答えていた、欠伸をしながらさぞかし気怠るそうに。
最高だ、その境地に辿り着いてこそサマになる太々しさ、
隠し切れない知性と教養をウィットとチャーミングさでカバーするその巧みさ、
どんなファッキン「ロック」野郎もこの禿げ散らかしている監督には敵わない有り様。
こんな場面にこそ胸を躍らせる俺はどうやらマイノリティのガラクタ、
結婚なんて到底出来たガラでも無いだろう。
そしてそんな境地に辿り着いても無いファッション感覚の偽者吹き溜まり共が堂々とのさばり蔓延る昨今のワールド事情、
そんな輩は相手にするなとウディアレンが甚だ気怠そうに唱えている。
街を歩けばウダツの上がらんボンクラがぶつかってくる、短時間で二人、
謝る素振りも無いクズに舌打ち六連発、「あのー、ひょっとしてロック気取りですか?」、
モラルの無さとロックとは永久に結びつかない、エチケットとマナーを整えて出直して来い。
オンナ、コドモ、オカマの類いとは到底分かり合えないロマン、
手に入れたスコッチウイスキーは「RICHARDSON」、
ロックの日にはオールディーズのオンパレード、
トランク抱えて旅の準備を始める。
November 03, 2009
拝啓・56ブルーズ
’09.11.2(月)
気付けば約三年もの間、公私共にほとんど毎日の様につるんでいるとさえいえるハイカラ男、ゴロー。
そんな男がギターを掻き鳴らすバンド、ザ・ブルースドッグスの企画ライヴに出向く。
そこではさも関係者かの如き心意気と湧き出る仲間意識に胸躍り、矢継ぎ早にビールを煽り続ける。
一体何杯呑んだのか、そんな事柄断固ノープロブレム事項、
ザ・ブルースドッグスのライヴが始まる頃、俺は最前列スピーカー前に颯爽と陣取り、男も女も入り乱れて歓声を上げる。
ある男は胴上げにも似たダイヴをして舞い上がり、
ある女はステージ上に現れたストリッパーに興奮して写真を撮り、
肩を組んで笑い合い、
俺はギターソロを弾き鳴らす昔気質で不器用なその男の口に吸いかけのJPSをプレゼントする。
その瞬間、ある女は「ナイス」の合図を送り、俺はその倍、合図を送り返す。
煙草を咥えてギターソロを弾き続けるその一コマ、
何故あのシーンを写真に撮らなかったのかと後悔する事多々あれど、
俺はその映像をしっかりと脳裏に焼き付けて断固譲らない。
それらはまったくもっての粋具合、そしてヒップ極めた光景、
打ちのめされた男達が立ち上がる為の唯一無二の行動の様、
まるで自らの出来事の様に思えた嬉しさ溢れる騒がしい夜。
「まだまだやれるぜ」などと客席側から自らに言い聞かせる様に何度でも叫び散らかしながら、俺は独自のダンスを踊っていた。
なぁ、愛すべき君、
俺には仲間と呼ばせてほしい仲間が確かにいるぜ。
それはあまりにも幸せな事だといえるぜ。
なぁ、愛すべき君、
去年の燃えたぎる合同関西ツアーの時から今日まで借りっぱなしのギターケース、
あれはもはや俺のモノだと信じて疑わずにいて良いのかい?
ここだけの話、使い過ぎてチャックの部分がすっかりイカれてしまってるんだ。
今や安全ピンを駆使している始末だ、チャーミングに許してやってくれないか。
ところで散々呑んだ帰り際、700円の真っ赤なスゥイングトップをさも「7900円しましてん」顔で着ていた俺にライヴハウスのイカした兄ちゃんが突然話しかけてきた、
「ジェームス・ディーン!!俺もそういうの探してる!」
700円の真っ赤なソレは確かにジェームス・ディーンのアレに似ている気がしていた。
そして俺はいつも通り、汚れたままの襟を立てていた。
「これ700円ですねん」
そこで俺達は固い握手を交わした。
それは俺の中で確固たる勝利を収めた瞬間、まさにロマンの理想郷、
嬉しかったのは俺が着ていたモノがジェームス・ディーンのアレに似ていた事ではない、
イカした兄ちゃんがそんな事をはっきりと知っていた事と、
そのスゥイングトップが700円だったという事実だ。
そんな訳で理由ある反抗は永遠に止めない、
何故ならば平凡でいては決して得られない程の喜びに出くわす瞬間が確かにある事を知っているからだと一丁前にヌカし続けてやろう。
狂乱三連休の幕開け、明日はモダンな輩共とBBQセッション、俺はご多分に漏れずモデルガンを撃ちまくろう。
すなわち自由の立役者このワタシ、
年末博多直行便深夜高速バスチケットは確保、ヒップな旅は何処どこまでも。
気付けば約三年もの間、公私共にほとんど毎日の様につるんでいるとさえいえるハイカラ男、ゴロー。
そんな男がギターを掻き鳴らすバンド、ザ・ブルースドッグスの企画ライヴに出向く。
そこではさも関係者かの如き心意気と湧き出る仲間意識に胸躍り、矢継ぎ早にビールを煽り続ける。
一体何杯呑んだのか、そんな事柄断固ノープロブレム事項、
ザ・ブルースドッグスのライヴが始まる頃、俺は最前列スピーカー前に颯爽と陣取り、男も女も入り乱れて歓声を上げる。
ある男は胴上げにも似たダイヴをして舞い上がり、
ある女はステージ上に現れたストリッパーに興奮して写真を撮り、
肩を組んで笑い合い、
俺はギターソロを弾き鳴らす昔気質で不器用なその男の口に吸いかけのJPSをプレゼントする。
その瞬間、ある女は「ナイス」の合図を送り、俺はその倍、合図を送り返す。
煙草を咥えてギターソロを弾き続けるその一コマ、
何故あのシーンを写真に撮らなかったのかと後悔する事多々あれど、
俺はその映像をしっかりと脳裏に焼き付けて断固譲らない。
それらはまったくもっての粋具合、そしてヒップ極めた光景、
打ちのめされた男達が立ち上がる為の唯一無二の行動の様、
まるで自らの出来事の様に思えた嬉しさ溢れる騒がしい夜。
「まだまだやれるぜ」などと客席側から自らに言い聞かせる様に何度でも叫び散らかしながら、俺は独自のダンスを踊っていた。
なぁ、愛すべき君、
俺には仲間と呼ばせてほしい仲間が確かにいるぜ。
それはあまりにも幸せな事だといえるぜ。
なぁ、愛すべき君、
去年の燃えたぎる合同関西ツアーの時から今日まで借りっぱなしのギターケース、
あれはもはや俺のモノだと信じて疑わずにいて良いのかい?
ここだけの話、使い過ぎてチャックの部分がすっかりイカれてしまってるんだ。
今や安全ピンを駆使している始末だ、チャーミングに許してやってくれないか。
ところで散々呑んだ帰り際、700円の真っ赤なスゥイングトップをさも「7900円しましてん」顔で着ていた俺にライヴハウスのイカした兄ちゃんが突然話しかけてきた、
「ジェームス・ディーン!!俺もそういうの探してる!」
700円の真っ赤なソレは確かにジェームス・ディーンのアレに似ている気がしていた。
そして俺はいつも通り、汚れたままの襟を立てていた。
「これ700円ですねん」
そこで俺達は固い握手を交わした。
それは俺の中で確固たる勝利を収めた瞬間、まさにロマンの理想郷、
嬉しかったのは俺が着ていたモノがジェームス・ディーンのアレに似ていた事ではない、
イカした兄ちゃんがそんな事をはっきりと知っていた事と、
そのスゥイングトップが700円だったという事実だ。
そんな訳で理由ある反抗は永遠に止めない、
何故ならば平凡でいては決して得られない程の喜びに出くわす瞬間が確かにある事を知っているからだと一丁前にヌカし続けてやろう。
狂乱三連休の幕開け、明日はモダンな輩共とBBQセッション、俺はご多分に漏れずモデルガンを撃ちまくろう。
すなわち自由の立役者このワタシ、
年末博多直行便深夜高速バスチケットは確保、ヒップな旅は何処どこまでも。
May 08, 2009
拝啓・今村竜也殿
5月3日【ブレイクスルー・アコースティック・スペシャル/グッド・フィーリング】 の日、例の場外席から心ない野次を飛ばしてきたおっさんのまさに真横でその場に居合わせた男、今村竜也氏。
ライヴ終演後、俺は怒りに満ち溢れた表情で男に問い詰めてみた、
「おいおい、あれは一体どういう事ですの?とっとと帰れば済む話ちゃいますの?」
その翌日、スタジオ帰りに俺の部屋の前を通りかかった男、怒り狂った俺の事を気にかけて電話をくれ、そしてその足で部屋の扉をノックした。
いや、「気にかけた」などひょっとしてとんでもない嘘かも知らん。胸中は、
「いやーしかし喉渇いたでー麦茶飲みたいわ。おっ!これアイツの部屋ちゃうんけ!よーよー麦茶飲ましてくれや!」
だったかも知らん。部屋に入るなり男が言ったぜ、
「昨日のブチギレたお前が心配でね、いかがお過ごしかと思って。昨日はさぞ悪い酒でも呑んだんじゃないかと思って。あのー、ところで麦茶とかある?」
おー!ボーン・トゥ・ビー・ワイルド極まるヒップな発言。
「気にかけた」など嘘かも知らん。いや、嘘でも良い、そんな事は大した事柄じゃない。
それが「嘘だった」にしても「わざわざ立ち寄ろうとしたその事実」、これはどう誤魔化しても断じて消える事がない。
そしてそれはきっと嘘でもない、俺はあまりにも嬉しかった。
バットしかし、麦茶なるハイカラ潤い飲料が俺の部屋にある訳もない。あるとすればコーヒー、水、稀にマミーだ。
アイスコーヒーを嗜みながら俺達はBGMもないままに様々な話を繰り広げた。
おっさんの話、イヤラシイ話、頭抱える話、香港&マカオの話、音楽の話、エトセトラ。
なすび野郎はなすび野郎と仲良くやるだろう。ひょっとこ野郎はひょっとこ野郎と手を繋ぐだろう。
そして俺はどうだ、何も諦めてない人達と高らかに笑うだろう。
それはある輩の目から見れば椎茸野郎と椎茸野郎の戯言に聞こえるんだろう。
敵は次から次へと現れるだろう。
バットしかしノーノー断固ノープロブレム、話の分かる男達も次から次へと現れるだろう。
笑い声はいつか外中にまで響き渡った。
ギターを弾き、ベースを弾き、唄ってセッション、アイスコーヒーでも存分に酔っ払える事を証明した夜。
今村竜也氏渾身のバンド「PLEASANT TAP」
こちらをバックに従えて、引き連れて、いや違う、お願いして、同じ目線で、何曲かのレコーディングを決行する。
ギターとベースで合わせた時点で既にイメージは明確だ。
それは早い方が良い、テーマはご多分に漏れずスナック感覚、こちらで決まりにしたい。
そしておいらそんな音源を詰め込みメンフィス一人旅、
ベルボーイまで捉まえてビッグマウスの「プリーズ・リッスン!!」、こちらを連呼してやる。
何たって俺達、何一つ諦めてないぜ。考えてみれば頭に山程圧し掛かる問題、全て欲じゃないか。
ところで明日の忌野清志郎ライヴに男を誘った。返事は、
「そんなモン認めん、俺は行かんぞ」
捉え方が違ってもそれで良い、理解出来れば問題など一つもない。
俺は出向く、兄貴は出向かず。どちらも正しくどちらも正しくないかも知らん。
さぁ、充分に理想的な関係は築かれた。
拝啓、無駄な怒りに溢れながらどうやら抗い続けるしかない人生に乾杯を。
P.S 明日のライヴへは昨日の文章を読んで早急に連絡をくれたサックス吹きボヘミアン、シムスケと出向く事にした。どちらにしても偉大なる「死」に数え切れん人達が衝撃を受けとる。
何ヶ月も会えてない男達が俺の行動、文章などを読み続けとるこの事実にも敬意を。
ほら、偉人が唄うぜ、
悲しい気分なんかぶっとばしちまいなよ
ドカドカうるさいR&Rバンドさ
全てを投げ出すなんてあまりにも馬鹿馬鹿しい、
俺がいつか死んだら呆れた調子で「こんなガラクタばっか残しやがってふざけんなよ」って笑ってくれ。
ライヴ終演後、俺は怒りに満ち溢れた表情で男に問い詰めてみた、
「おいおい、あれは一体どういう事ですの?とっとと帰れば済む話ちゃいますの?」
その翌日、スタジオ帰りに俺の部屋の前を通りかかった男、怒り狂った俺の事を気にかけて電話をくれ、そしてその足で部屋の扉をノックした。
いや、「気にかけた」などひょっとしてとんでもない嘘かも知らん。胸中は、
「いやーしかし喉渇いたでー麦茶飲みたいわ。おっ!これアイツの部屋ちゃうんけ!よーよー麦茶飲ましてくれや!」
だったかも知らん。部屋に入るなり男が言ったぜ、
「昨日のブチギレたお前が心配でね、いかがお過ごしかと思って。昨日はさぞ悪い酒でも呑んだんじゃないかと思って。あのー、ところで麦茶とかある?」
おー!ボーン・トゥ・ビー・ワイルド極まるヒップな発言。
「気にかけた」など嘘かも知らん。いや、嘘でも良い、そんな事は大した事柄じゃない。
それが「嘘だった」にしても「わざわざ立ち寄ろうとしたその事実」、これはどう誤魔化しても断じて消える事がない。
そしてそれはきっと嘘でもない、俺はあまりにも嬉しかった。
バットしかし、麦茶なるハイカラ潤い飲料が俺の部屋にある訳もない。あるとすればコーヒー、水、稀にマミーだ。
アイスコーヒーを嗜みながら俺達はBGMもないままに様々な話を繰り広げた。
おっさんの話、イヤラシイ話、頭抱える話、香港&マカオの話、音楽の話、エトセトラ。
なすび野郎はなすび野郎と仲良くやるだろう。ひょっとこ野郎はひょっとこ野郎と手を繋ぐだろう。
そして俺はどうだ、何も諦めてない人達と高らかに笑うだろう。
それはある輩の目から見れば椎茸野郎と椎茸野郎の戯言に聞こえるんだろう。
敵は次から次へと現れるだろう。
バットしかしノーノー断固ノープロブレム、話の分かる男達も次から次へと現れるだろう。
笑い声はいつか外中にまで響き渡った。
ギターを弾き、ベースを弾き、唄ってセッション、アイスコーヒーでも存分に酔っ払える事を証明した夜。
今村竜也氏渾身のバンド「PLEASANT TAP」
こちらをバックに従えて、引き連れて、いや違う、お願いして、同じ目線で、何曲かのレコーディングを決行する。
ギターとベースで合わせた時点で既にイメージは明確だ。
それは早い方が良い、テーマはご多分に漏れずスナック感覚、こちらで決まりにしたい。
そしておいらそんな音源を詰め込みメンフィス一人旅、
ベルボーイまで捉まえてビッグマウスの「プリーズ・リッスン!!」、こちらを連呼してやる。
何たって俺達、何一つ諦めてないぜ。考えてみれば頭に山程圧し掛かる問題、全て欲じゃないか。
ところで明日の忌野清志郎ライヴに男を誘った。返事は、
「そんなモン認めん、俺は行かんぞ」
捉え方が違ってもそれで良い、理解出来れば問題など一つもない。
俺は出向く、兄貴は出向かず。どちらも正しくどちらも正しくないかも知らん。
さぁ、充分に理想的な関係は築かれた。
拝啓、無駄な怒りに溢れながらどうやら抗い続けるしかない人生に乾杯を。
P.S 明日のライヴへは昨日の文章を読んで早急に連絡をくれたサックス吹きボヘミアン、シムスケと出向く事にした。どちらにしても偉大なる「死」に数え切れん人達が衝撃を受けとる。
何ヶ月も会えてない男達が俺の行動、文章などを読み続けとるこの事実にも敬意を。
ほら、偉人が唄うぜ、
悲しい気分なんかぶっとばしちまいなよ
ドカドカうるさいR&Rバンドさ
全てを投げ出すなんてあまりにも馬鹿馬鹿しい、
俺がいつか死んだら呆れた調子で「こんなガラクタばっか残しやがってふざけんなよ」って笑ってくれ。
December 08, 2008
拝啓・安部裕二殿
’08.12.6(土)
粋な男の周りには粋な男が集まるという。粋な男の周りには自然と粋な女が集まるという。これ、法則、鉄則、必然。
ほら、周りを見れば一目瞭然、面白い事を一つも言わん奴等の吹き溜まり、デリカシーない者同士のカップル、道をふさいでも堂々と出来る団体グループ。
そんな輩はそんな輩で、俺達の事を馬鹿にするかも知らん。「格好つけやがって」と思うかも知らん。バットしかし、それで良い。交わる必要が一切見い出せん。それはそれで寂しい事かも知らん。バットしかし、それで良いと捉えるこの俺はヒップな気分の持主かも知らん。
安部裕二氏の人生一度の挙式に参加する。神聖な教会。俺は結局、お父さんの遺品スーツに身を包み、17歳の誕生日に手に入れたモッズブランドのネクタイを締めた。このスーツ、ネクタイは特別な日にだけ身に付けるのだ。17歳の誕生日、あれから11年も経ったのか。そしてポケットには去年の誕生日に手に入れたハンカチを忘れずに。
安部裕二氏の花嫁は愛称が「マリア」だった。教会で曲が流された。
「アヴェ・マリア」。
おいおい、計算か。ただの偶然か。ニクイにも程があるぞと思った。
教会の外に二人が出てきて写真撮影やら花を投げたりしとる時、消防車が信号待ちで止まった。その時、運転手の男がクラクションを鳴らした。そう、通りすがりのあん畜生が捧げる祝福のクラクション。
羨ましい程にニクイ光景。
誰かが「映画みたいだね」と言ったのが聞こえた。この主人公はどこまで幸せ者なんだ。粋な男にはこういった事も自然と引き起こせる力があるのだ。
二次会は「原宿 the SAD cafe」。
雰囲気からしてぴったりな空間。俺は基本的に一人でその場に居座った。それで充分だった。
音楽パーティ、出しモノの途中、俺もどうしても一曲唄いたくなってきた。
「蜂蜜を持って来てくれ
ふっかけるのさそこの二人に
邪魔はしないどくれよ
文句があるなら幸せを分けてくれ
お楽しみはこれから
クリーニング屋でもらえる針金のハンガーに
真っ赤なジャムを塗りつけて
そこから首を通して始まる夜のパーティ
そこから首を通して踊ろうぜ 今夜のパーティ」
すなわちブランニュー・ナンバー。結局、唄うタイミングと時間はなかったがそれで良い、
’09.2.8(日)
高哲典企画
「ブレイクスルー・アコースティック 2マンシリーズ vol.2」
アット 高円寺MOON STOMP
【高哲典VS安部裕二】
この日にぶちまければそれで良い。この男と知り合ってなんだかんだで3年弱、ひょっとしたらそんなに深い間柄とはいえんのかも知れん。バットしかし、必要な時には何度も交わり、一緒に演ってきた。深い話をするまでもなく、お互い分かり合っとる感がある。俺はこの挙式とパーティには断じて参加する必要があると勝手に思った。なんというか、俺にとっては珍しい存在感の持主なのだ。パーティの最中、何度も「俺はこの男とツーマンを演るのか」と考えた。勝ち負けではないが、「とにかく負けんぞ」と思ったな。
裕二君と二人で写真を撮った。「世界に睨みをきかせてやろうぜ」「この写真は歴史的瞬間だぜ」と男は言った。
俺には俺の世代があるのだ。とやかくいわれる筋合いはない。歴史的写真にしてやろうと本気で思った。
ケッ、笑いたい奴は笑え。そして二度と読むな。俺がお前を何千倍にもして馬鹿にしてやるぞ。
俺にはあんなパーティは到底出来そうにない。大事な仲間が集まってくれただけで涙は止まらんだろう。裕二君も泣いとったな、「ぶっとんだ恋」って曲を花嫁に捧げながら。あれはとてもキレイな涙だと思う。
「原宿 the SAD cafe」でジャンクション・カメラを千円で手に入れた。記念にしようと思った。「家賃よりもまずこのカメラを!」をスローガンに掲げた。このカメラを眺める度にこの日の事を思い出す、そして俺の記念にもなる。こういった気持ちを大事にしたい。
三次会、裕二君と別れても四次会と続いた。「12.6」という日を安部裕二氏に捧げたいと確かに思った。安部裕二夫妻の名の下にあれだけの粋な人達が集まるのだ。それには必ず「生き方」が表れとると思う。
土曜日真夜中の渋谷を徘徊した。「おー、東京かー」と思ったな。
奮い立たせる様なウィットに富んだ一日をありがとう。今まで以上にぶちかまさんとなと思ったよ。
そして裕二君のお兄さんの存在感には驚いた。話はしてないが、あのオーラは普通じゃない。自信に満ち溢れた表情、行動、あれも「生き方」が生んだ賜物だと思う。
日が昇ってから眠りにつき、起きたら何と22時前。幸せな夢を沢山見た気がする。そして俺は明日、一睡もせずに仕事に向かおう。「ジョン・レノンの命日は一睡もせず」、これも断じて悪くない。
P.S 未開拓タウン都立大学駅前で、またしてもお婆ちゃんに道を尋ねられた男このワタシ、よりによってスーツ姿の、決して人相が良いとは言い難いこの俺に人はどうして道を尋ねようと思うのか。どうして俺はこんなにも頻繁に道を尋ねられるのか。七不思議にも程があるが俺は素直に嬉しい。お婆ちゃん、あんた抜群のセンスの持主だね。長生きしてほしい。
粋な男の周りには粋な男が集まるという。粋な男の周りには自然と粋な女が集まるという。これ、法則、鉄則、必然。
ほら、周りを見れば一目瞭然、面白い事を一つも言わん奴等の吹き溜まり、デリカシーない者同士のカップル、道をふさいでも堂々と出来る団体グループ。
そんな輩はそんな輩で、俺達の事を馬鹿にするかも知らん。「格好つけやがって」と思うかも知らん。バットしかし、それで良い。交わる必要が一切見い出せん。それはそれで寂しい事かも知らん。バットしかし、それで良いと捉えるこの俺はヒップな気分の持主かも知らん。
安部裕二氏の人生一度の挙式に参加する。神聖な教会。俺は結局、お父さんの遺品スーツに身を包み、17歳の誕生日に手に入れたモッズブランドのネクタイを締めた。このスーツ、ネクタイは特別な日にだけ身に付けるのだ。17歳の誕生日、あれから11年も経ったのか。そしてポケットには去年の誕生日に手に入れたハンカチを忘れずに。
安部裕二氏の花嫁は愛称が「マリア」だった。教会で曲が流された。
「アヴェ・マリア」。
おいおい、計算か。ただの偶然か。ニクイにも程があるぞと思った。
教会の外に二人が出てきて写真撮影やら花を投げたりしとる時、消防車が信号待ちで止まった。その時、運転手の男がクラクションを鳴らした。そう、通りすがりのあん畜生が捧げる祝福のクラクション。
羨ましい程にニクイ光景。
誰かが「映画みたいだね」と言ったのが聞こえた。この主人公はどこまで幸せ者なんだ。粋な男にはこういった事も自然と引き起こせる力があるのだ。
二次会は「原宿 the SAD cafe」。
雰囲気からしてぴったりな空間。俺は基本的に一人でその場に居座った。それで充分だった。
音楽パーティ、出しモノの途中、俺もどうしても一曲唄いたくなってきた。
「蜂蜜を持って来てくれ
ふっかけるのさそこの二人に
邪魔はしないどくれよ
文句があるなら幸せを分けてくれ
お楽しみはこれから
クリーニング屋でもらえる針金のハンガーに
真っ赤なジャムを塗りつけて
そこから首を通して始まる夜のパーティ
そこから首を通して踊ろうぜ 今夜のパーティ」
すなわちブランニュー・ナンバー。結局、唄うタイミングと時間はなかったがそれで良い、
’09.2.8(日)
高哲典企画
「ブレイクスルー・アコースティック 2マンシリーズ vol.2」
アット 高円寺MOON STOMP
【高哲典VS安部裕二】
この日にぶちまければそれで良い。この男と知り合ってなんだかんだで3年弱、ひょっとしたらそんなに深い間柄とはいえんのかも知れん。バットしかし、必要な時には何度も交わり、一緒に演ってきた。深い話をするまでもなく、お互い分かり合っとる感がある。俺はこの挙式とパーティには断じて参加する必要があると勝手に思った。なんというか、俺にとっては珍しい存在感の持主なのだ。パーティの最中、何度も「俺はこの男とツーマンを演るのか」と考えた。勝ち負けではないが、「とにかく負けんぞ」と思ったな。
裕二君と二人で写真を撮った。「世界に睨みをきかせてやろうぜ」「この写真は歴史的瞬間だぜ」と男は言った。
俺には俺の世代があるのだ。とやかくいわれる筋合いはない。歴史的写真にしてやろうと本気で思った。
ケッ、笑いたい奴は笑え。そして二度と読むな。俺がお前を何千倍にもして馬鹿にしてやるぞ。
俺にはあんなパーティは到底出来そうにない。大事な仲間が集まってくれただけで涙は止まらんだろう。裕二君も泣いとったな、「ぶっとんだ恋」って曲を花嫁に捧げながら。あれはとてもキレイな涙だと思う。
「原宿 the SAD cafe」でジャンクション・カメラを千円で手に入れた。記念にしようと思った。「家賃よりもまずこのカメラを!」をスローガンに掲げた。このカメラを眺める度にこの日の事を思い出す、そして俺の記念にもなる。こういった気持ちを大事にしたい。
三次会、裕二君と別れても四次会と続いた。「12.6」という日を安部裕二氏に捧げたいと確かに思った。安部裕二夫妻の名の下にあれだけの粋な人達が集まるのだ。それには必ず「生き方」が表れとると思う。
土曜日真夜中の渋谷を徘徊した。「おー、東京かー」と思ったな。
奮い立たせる様なウィットに富んだ一日をありがとう。今まで以上にぶちかまさんとなと思ったよ。
そして裕二君のお兄さんの存在感には驚いた。話はしてないが、あのオーラは普通じゃない。自信に満ち溢れた表情、行動、あれも「生き方」が生んだ賜物だと思う。
日が昇ってから眠りにつき、起きたら何と22時前。幸せな夢を沢山見た気がする。そして俺は明日、一睡もせずに仕事に向かおう。「ジョン・レノンの命日は一睡もせず」、これも断じて悪くない。
P.S 未開拓タウン都立大学駅前で、またしてもお婆ちゃんに道を尋ねられた男このワタシ、よりによってスーツ姿の、決して人相が良いとは言い難いこの俺に人はどうして道を尋ねようと思うのか。どうして俺はこんなにも頻繁に道を尋ねられるのか。七不思議にも程があるが俺は素直に嬉しい。お婆ちゃん、あんた抜群のセンスの持主だね。長生きしてほしい。
June 30, 2008
拝啓睡魔様
仕事?行ったぜ!!
しかし自分を時間の運転手と捉えるならば、俺は最も操縦が下手な男となるかも知らん。本日、20時過ぎに睡魔が襲撃し俺は映画を観ながらいつの間にか眠った。そして起きれば魔の1時過ぎ、そのまま朝までと企んでもみたがところがどっこい、俺の目はあっさりすんなりと冴えた。これは危険指数がかなり高い。すなわち、明日も仕事はあるのだ。そして夜は「るーるるるーず」メンバー二人と初の会合を開き、【第一回・映画大プレミア観賞会&音楽聴きまくり大試聴会】が繰り広げられる予定なのだ。こんな幸せな会合も珍しいがところがどっこい、この様子では大いに不安が残る。すなわち、その会合中にどうしようもない大敵、睡魔様が襲ってきたらどうしようという寸法。朝の寝起きは最悪でも夜の寝起きはすぐに目が冴える。「ガキの使い」も見逃し俺は腑抜け、現在2:46、BGMは夜の友達、トム・ウェイツ。俺は朝とも夜とも仲良くやりたいのだ。さぁ、寝ようぜ!!!
しかし自分を時間の運転手と捉えるならば、俺は最も操縦が下手な男となるかも知らん。本日、20時過ぎに睡魔が襲撃し俺は映画を観ながらいつの間にか眠った。そして起きれば魔の1時過ぎ、そのまま朝までと企んでもみたがところがどっこい、俺の目はあっさりすんなりと冴えた。これは危険指数がかなり高い。すなわち、明日も仕事はあるのだ。そして夜は「るーるるるーず」メンバー二人と初の会合を開き、【第一回・映画大プレミア観賞会&音楽聴きまくり大試聴会】が繰り広げられる予定なのだ。こんな幸せな会合も珍しいがところがどっこい、この様子では大いに不安が残る。すなわち、その会合中にどうしようもない大敵、睡魔様が襲ってきたらどうしようという寸法。朝の寝起きは最悪でも夜の寝起きはすぐに目が冴える。「ガキの使い」も見逃し俺は腑抜け、現在2:46、BGMは夜の友達、トム・ウェイツ。俺は朝とも夜とも仲良くやりたいのだ。さぁ、寝ようぜ!!!
June 26, 2008
拝啓幽霊様
そして俺は小一時間前に帰宅。本日、人生相談窓口と化した様なバー、何を言われても俺が唯一答えられる事と言えば、好きな事に対して「好きなら続けろ、辞めたいなら辞めろ」と言う事一点のみだった。そんな事は人がどうこういうモンじゃない、自分で決める事だ。
ところで俺は「明日は休みなんだろ?」と何度も何度も自分に問い掛けてみるが、返ってくる返事は毎回、「明日は朝10時から研修です」なのである。
すなわち後6時間後に研修はスタートしとるという寸法、5時間後には電車に乗り、雨の渋谷を歩き、研修所に辿り着く寸法。そう、ツケはあっさりと払わされる。しかし6時間後、俺がどこにおるか、それはまだ誰にも分かったモンじゃない(行く気はある)。
ところでバーを閉める時、最終チェックの際、トイレに人がおらんかどうかをいつも確認するのだが、何とたまげた事に鍵がかかっとる。俺は怖気づき、たっぷりと10分間、声を掛けるかどうかを考える。なんせ気持ちが悪い。俺は自分の命について考える。人の死体についてまでを考える。そして、扉の下の隙間に屈み込みながら震えを誤魔化し野太い声を充分にイメージしつつ遂に声を掛ける。
「もっ、もう帰るよ、かっ、鍵閉めるよ、なぁ!」(か細い声になってもうた)。
返事はなく人の気配もない。お化けが出るらしいという噂を聞いた事がある。それが出たのか。この瞬間、「明日は研修どころではない」と悟る。
鍵を外側から指で強引に回す。開いた。そぉっとそぉっと扉を開ける。この緊張感は尋常ではない。
中に人はおらんかった。では何故あんな事が起こったのか。起こりうるのか。鍵の色ははっきりと使用中である事を表す「赤」だったのだ。
幽霊様のイタズラ、そう思わざるを得んのである。
しかしその幽霊様も、俺が6時間後どこにおるかまでは分からんのではないかい。
幽霊様は冗談がキツイな、ハハッ!(冷汗)。
ところで俺は「明日は休みなんだろ?」と何度も何度も自分に問い掛けてみるが、返ってくる返事は毎回、「明日は朝10時から研修です」なのである。
すなわち後6時間後に研修はスタートしとるという寸法、5時間後には電車に乗り、雨の渋谷を歩き、研修所に辿り着く寸法。そう、ツケはあっさりと払わされる。しかし6時間後、俺がどこにおるか、それはまだ誰にも分かったモンじゃない(行く気はある)。
ところでバーを閉める時、最終チェックの際、トイレに人がおらんかどうかをいつも確認するのだが、何とたまげた事に鍵がかかっとる。俺は怖気づき、たっぷりと10分間、声を掛けるかどうかを考える。なんせ気持ちが悪い。俺は自分の命について考える。人の死体についてまでを考える。そして、扉の下の隙間に屈み込みながら震えを誤魔化し野太い声を充分にイメージしつつ遂に声を掛ける。
「もっ、もう帰るよ、かっ、鍵閉めるよ、なぁ!」(か細い声になってもうた)。
返事はなく人の気配もない。お化けが出るらしいという噂を聞いた事がある。それが出たのか。この瞬間、「明日は研修どころではない」と悟る。
鍵を外側から指で強引に回す。開いた。そぉっとそぉっと扉を開ける。この緊張感は尋常ではない。
中に人はおらんかった。では何故あんな事が起こったのか。起こりうるのか。鍵の色ははっきりと使用中である事を表す「赤」だったのだ。
幽霊様のイタズラ、そう思わざるを得んのである。
しかしその幽霊様も、俺が6時間後どこにおるかまでは分からんのではないかい。
幽霊様は冗談がキツイな、ハハッ!(冷汗)。
July 20, 2007
拝啓岡林信康殿
ワタシはそのニュースを見て驚きました。あなたが何と、それは35年振りに日比谷は野外音楽堂にてライヴを行う事になるとは。これはもはや、ワタシにとっては立派な事件と呼べます。しかしワタシの周りに、この「事件」をワタシと同じ感覚で驚ける対象は、残念ながらいない様に思われます。そして実はそんなワタシでさえ、あなたの事を事細かに知っている訳ではありません。何年か前、あなたの「信康」と名付けられた本を経堂の古本屋で発見し読みました。レコードを何枚も聴きました。しかしそれだけであなたの事を知っていると言い切る事は別に出来ません。あなたは近年、「御歌囃子」(オカバヤシ)という、何とも洒落た言い回しの新ジャンルを確立し、ロックしていると読みました。しかしこんなワタシは、「ガイコツの唄」「くそくらえ節」「それで自由になったのかい」「私たちの望むものは」はたまた「ホビット」に到るまで、当時の曲ばかりを期待してしまうのが率直な思いです。そんなヒップなナンバーを、はっぴいえんどのメンバーをバックに演ってほしい、そんな事をどうしても期待してしまうのです。何はともあれどうであれ、ワタシはワタシの目にしかと焼き付けるべく、10月20日土曜日、6300円の大枚を叩き必ず見に行く所存です。BGMは「狂い咲き」、すなわち「1971年日比谷野外音楽堂」でのライヴレコードです。否が応にもソワソワしてしまいます。楽しみにしています。
January 29, 2007
拝啓・the autumn stone殿
早8年前、小さい小さい風呂場に、防水ラジオ持ち込み聴いた、NHK-FM「ミュージック・スクエア」、そこから流れ出したその音楽。ファースト・アルバム、その名も「the autumn stone」。未だ俺の中の名作。これぞポップとロックの理想型。知らん間に木端微塵に砕け散っとったけど、俺の中ではずっと生きてます。
「後部座席にはギターを乗せて いつもの小道で煙草にしよう
足しにもならないレコードは捨てて 奪われたモノは奪い返すのみ」
誰が唄ってもええってモンじゃないよ。このバンドが唄うのがええんじゃ。
P.S BGMは、もちろん「the autumn stone」。
「後部座席にはギターを乗せて いつもの小道で煙草にしよう
足しにもならないレコードは捨てて 奪われたモノは奪い返すのみ」
誰が唄ってもええってモンじゃないよ。このバンドが唄うのがええんじゃ。
P.S BGMは、もちろん「the autumn stone」。
December 02, 2006
November 27, 2006
October 31, 2006
拝啓大手町殿
今日で仕事としてあなたの街に行くのは最後になりました。本当は延長して後何日かは行く予定だったのですが今日でお終いの様です。昼間、派遣会社から、「仕事延長しませんか?」とメールがありました。そこで私はその返事はせず、今日も朝からやっていた「綿毛布」の仕事に嫌気を通り越し虫唾が走り、「すぐにでも違う仕事がしたいのですが不可能でしょうか?」というメールを送った事が事の発端です。あなたの街、私は嫌いではありません。「オフィス街」という名に相応しい所でした。しかし、仕事もないのにあなたの街に足を踏み入れる事はもう滅多にない様に思われます。しかしあなたの名前を耳にする度、私は様々な事をきっと思い出すでしょう。太宰治の本、THE BIRTHDAYの曲、綿毛布の事、テレビ東京の事、代々木上原まで歩いた道のりの事、などです。私は明日、西新宿の受信の仕事の面接に行きます。上手く行けば6日からの仕事になります。いつまで向いてもない「電話関係」の仕事を繰り返すのでしょうか。しかしもう暫くは辛抱です。とにかく最近は次から次へと目まぐるしい展開です。もし明日の面接に落ちたら私は再び、いや三度無職です。どうぞ見守ってやって下さい。